【社会保険】源泉所得税
今回は賞与を支給した際の源泉所得税の算出方法についてご説明いたします。保険料の算出方法とは異なりますので覚えてください。
3.源泉所得税の計算方法方法
源泉所得税の計算方法は保険料の計算方法と異なります。保険料の場合は支給額に保険料率を乗じて計算しますが、源泉所得税の場合は保険料等控除後の課税対象額が対象となります。つまり課税対象額に税率を乗じて計算いたします。
A.対象額
税率を乗ずるのは総支給額ではなく、課税対象額です。
総支給額 ✖
課税対象額 〇
B.税率の算出
月々の税率と異なります。以下の方法で税率を算出します。
① 賞与支給月の前月の給与の金額から社会保険料等を控除した金額(課税対象額)を求める。
② 「賞与に対する源泉徴収額の算出率の表」を用意する。
③ 前月分の課税対象額を算出率の表に当てはめる。(扶養人数により異なる)
④ ③により求めた行と「賞与の金額に乗ずべき率」欄との交わるところに記載された率が賞与の税率となる。
賞与の課税対象額×前月分の給与から算出した税率=賞与の源泉所得税となる。
☆賞与の課税対象額 = 賞与支給額-(健康保険料+厚生年金保険料+雇用保険料)
☆賞与に対する源泉所得税率 = 前月の給与の課税対象額から「賞与に対する源泉所得税率の表」より導き出された税率
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社会保険労務士 杉山 正弘(埼玉県川越支部)