キャリアアップ助成金の支給額を見てみると、生産性要件というのがあります。労働生産性が向上したと認められる場合は、助成金の支給額が増えます。例として正社員化コースでは、有期⇒正規の場合、支給額1人当たり57万円のところ、72万円に増額されます。生産性要件とはどのようなものかについて今回説明いたします。

生産性要件

生産性要件とは、助成金を申請する直近の年度3年前の年度を比較し、次の生産性を達していることをいいます。

①生産性が3年前に比べ、6%以上伸びていること

②生産性が3年前に比べ、1%以上6%未満の伸びの場合は、取引金融機関から「事業性評価」を得ていること

生産性の計算式

生産性を求める計算式は次の通りです。

①付加価値(営業利益+人件費(役員報酬を除く)+減価償却費+動産・不動産賃借料+租税公課)

②雇用保険被保険者数(日雇・短期を除く)

生産性=①÷② (付加価値÷雇用保険被保険者数)

事業性評価

生産性要件が1%以上6%未満の事業所に対し、事業所の承諾を受けたうえで、労働局が事業所の与信取引のある金融機関に対し経営状況等を照会し、生産性要件を満たしていると認められるかを総合的に判断することをいいます。

 

こちらもご参照ください「キャリアアップ助成金の種類を覚えましょう!」

 

 

 

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社会保険労務士 杉山 正弘(埼玉県川越支部)